MONIQUE(モニッキ)のお散歩日記

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zoom RSS 保存資料 フランク・ルー、ビデオメッセージ

<<   作成日時 : 2015/06/12 19:23   >>

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表現の自由に関する国連特別報告者、フランク・ラ・ルー氏のビデオメッセージが文章化されました。

訳:藤田早苗氏(英エセックス大学人権センター講師)

 私の名前はフランク・ラ・ルー、国連人権理事会の表現の自由に関する特別報告者です。この支援メッセージを情報の透明性を求め、秘密に反対し、情報へのアクセス(これらは非常に重要な事柄だと思います)を求めて活動を続けてきた日本の皆様、日本弁護士連合会、人権団体、そしてすべての個人の方々にお送りします。

 私はいつも皆様に申し上げるのですが、表現の自由は、我々が二つの方向で行使する権利です。一つには、どのような情報に対してもアクセスできるということ、つまり、科学・文化・犯罪・捜査、また特に公共の情報に対してです。二つ目のレベルでは、それ(表現の自由)はあらゆる手段を介して情報を発信することによって、自分の考えを広める権利です。

しかし情報にアクセスする権利と表現の自由の間には、意見と思想の自由というものがあります。私たちは、気持ちや意見を情報を得ることによって形成するのですが、その様にして形成した自分の考えに基づいて、自分自身の立場を表明します。ですから、情報を得る事は非常に重要で、これによって現実に必要な時に、いつでも情報に基づいた意思決定を行うことが可能になるのです。

 私が思うには、情報へのアクセスは、例えば民主主義社会の市民の参加のための市民権に必要不可欠なものです。そして、情報へのアクセスは汚職とたたかうための透明性に有効であるばかりではなく、政策一般がどういうものであるかを知るためにも有効です。

人々が公の情報や情報へのアクセスについて語る時、人々は普通、経済的な情報、または予算の事を考えるでしょう。間違ってはいませんが、これだけではありません。ある決定がなされた過程についての情報・政治的な決断や公共政策がいかに確立されたか、誰が決めたのか、そのプロセスに対する評価はあったのか、なかったのかを知る事も含まれます。

これらすべては人々が知る権利を持つあらゆる民主的な社会の要素であり、我々が擁護するものです。それゆえ、秘密法は民主主義を弱めるゆえんです。秘密保護は過去の遺物とすべきです。

 過去には、秘密保護は権力者を守るものと考えられていました。権力は神から皇帝へ、皇帝から市民へと引き継がれました。そして、誰にも質問を差し挟む権利がなかったのです。これは日本でも王を戴いたヨーロッパでも同様でした。

しかし、民主主義を確立する時にはこれは逆です。権威は人々に由来し、正しく行われる選挙によって選ばれた代表に委ねられます。そして、権威とは信頼を意味します。人々は選挙によって選ばれたか、あるいは指名された公務員を信頼しなければなりません。そして信頼とは透明性を意味します。人々は何がなされたのか、誰が決めたのか、なぜそれらの決定がなされたのかを知る権利があります。ですから秘密保護の出番はもはやないのです。

 もちろん例外はあります。他の個人の権利を保護するためという例外、ある特定の時期における国家安全保障のための例外、犯罪捜査の期間という例外などです。しかし、これらは特定の短期間のことです。

基本は公開であり、誰でも情報にアクセスできなければなりません。ジャーナリストは特にそうです。なぜならジャーナリストは、新聞なりラジオなりで広く一般にきちんと報道するために、調査に基づいて情報を得ることが出来なければならないからです。

それで私が考えるのは、公の情報は公共財だと認識すべきだということです。公の情報は市民に属するのです。ポケットに仕舞込んで隠す人には属さないのです。このことが秘密保護を、人々の利益に対立するもので、民主主義にも対立するもの、つまり本質的に反民主主義だと私たちが強く主張するゆえんです。

 そのため、私たちが民主主義を確立する時、情報へのアクセスを規定した法律が不可欠なのです。例外はあるかもしれませんが必要最小限の例外です。そして例外は次の3つのルールによって規定されなければなりません。
(1)法によって明文化されたものであること
(2)損害や他の人権侵害を防ぐために必要であること
(3)均衡がとれたものであり保護期間は人権を守るためだけの限定的なものでなければならない
という事です。何でも禁止してしまうこと、何でも秘密にしてしまうこと
は、何度も言いますが情報にアクセスする権利の侵害です。これは国連人権委員会決議の原則ばかりではなく、欧州人権裁判所や米州人権裁判所のような地域裁判所でも守られたきた考え方です。したがって極めて明確に定義されたものです。

これが秘密保護を根絶し、情報へのアクセスを維持し、絶対的な透明性に到達するために、日本でされている皆様の活動に対して私が祝意を表する理由です。皆様は貴国の未来のために活動されているのだと思います。世の中の出来事がどのようにして起こったのかについて、完全に知ることができ、市民権を完全に行使する人々だけが、未来の民主主義システムを真に構築することができるのです。

皆様に栄光あれ。

国連特別報告者 フランク・ラ・ルー

実際の動画は緊急院内集会のときの動画ですが、お急ぎの方は、ビデオ・メッセージは、55:55のあたりから1:01:50までです。秘密保護法対策弁護団ブログに貼りつけたUPLANであれば、期間制限なくYouTubeで視聴可能です。
http://nohimituho.exblog.jp/22802101/

ラルー氏からの秘密保護法廃止運動に対する力強いエールを、ぜひ、皆さま、視聴して頂ければと思います。



またアムネスティインターナショナルについての記事です。

イギリスに本部を置く、人権団体「アムネスティ・インターナショナル」からも
自由権規約委員会に秘密保護法に関する論点を含むレポートが提出されました。

http://www.amnesty.org/en/library/info/ASA22/002/2014/en
取り上げられている項 目は以下のとおり。

- 独立した国内人権機関の欠如
- マイノリティへの憎悪の唱道(ヘイトスピーチ)に対処し予防するための法や
対策の欠如
- 朝鮮学校の高校無償化制度からの排除問題
- 軍事的性奴隷制(いわゆる「慰安婦」制度)の解決
- 死刑制度、とりわけその秘密主義、死刑囚の処遇、義務的上訴制度の欠如、精
神疾患の疑いのある者の死刑執行
- 代用監獄制度の廃止または抜本的見直し、取調べ中の人権侵害の防止対策の欠

- 難民認定制度の問題、庇護希望者・非正規滞在者の拘禁とその取扱いの問題
- 特定秘密保護法の問題

アムネスティ・レポートの提出によって、秘密保護法に関連するレポートとして

日弁連
19NGO共同レポート
ヒューマン・ライツ・ネットワーク
オープンソサエティ
アムネスティ
の5レポートとなりました。

これらのレポートはすべて以下からダウンロード可能です。
http://tbinternet.ohchr.org/_layouts/treatybodyexternal/SessionDetails1.aspx?SessionID=626&Lang=en

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